生ごみイーターという商品をご存じでしょうか。これはナショナルの商品名ですが各メーカーから類似商品はいろいろ出ています。
これは名前の通りに家庭用の生ごみを処理する機械で、微生物の力を借りて分解するタイプのものです。大きさは洗濯機より二回りぐらい小さいもので上のふたを開けると中におがくずのようなバイオチップが入っています。
この中に家庭で出た生ごみを入れると約一日でほとんど分解してしまいます。完全に水と二酸化炭素に分解されるのでバイオチップの量は増えません。コンポストのように土にするわけではなく、完全に分解してしまうのです。
最大で一kgの生ごみを一日で処理してしまいます。これは結構ビックリものでちょっと感動すら覚えます。
バイオチップは三カ月に一回取り換えるだけでOKです。外置きタイプで、時々攪拌したり水分量をコントロールするために電源が必要です。完全に分解するために臭いもあまり出ず、万が一、生ごみの投入量多くて臭いが発生した場合も脱臭装置がついているという親切ぶりです。
これほどの優れものでありながら、あまり話題にならないのはなぜでしょう。
確かに外置きタイプなのでマンションの場合ベランダに電源が必要だったり、戸建ての場合でも庭に電源を必要とするという部分はあります。
ただ清掃局が頑張って持っていってくれるので、ゴミに対して危機感がまだあまりないのも事実だと思います。
日本のごみ事情は相当深刻になってきています。生ごみは燃やすしかなく、そのためごみの処理は焼却という手段が主にとられています。
ご存じの通りこれがダイオキシン問題を引き起こしています。北欧などの先進国では分別を極限にまで進め、焼却をほとんど行わない方向でごみを処理しています。そして燃やすと危険なごみはドラム缶に密閉して地下の廃坑に永久保存します。これもリサイクルが行われているのでその量は多くはありません。
また日本の場合、産業廃棄物が非常に大きな割合を占めています。これらは建築廃材や工場からの廃棄物が主です。これらは埋め立てによって処理されます。しかしご存じの通り公共で行われる正規の埋め立て場は満杯状態です。それでさえ問題があるのにさらに深刻な問題があります。
それは不法投棄です。建築廃材を処理するには正規の処理場に持っていくのが正式な処理のやり方です。が、そのためには廃棄代がかなりかかります。解体廃棄のコストを建築主が理解しない場合、必ずその部分を値切られるために、解体業者は廃材を闇の業者に流さざるを得ません。
彼らは安く引き受ける代わりに、その処理は山の中にぶん投げたり、地方の土地を安く買い穴を掘って勝手に燃やしたり、不法に集積をしてあげくの果てには計画倒産をして消えてしまう・・・、そんなやり方で処理します。
また山あいの谷を、開発のという名目で埋め立てのるに使ったりということもあります。さらに悪質なのは、最近の有機農法ブームに便乗してたい肥工場を隠れみのにするところです。たい肥工場は主に食品加工会社からの生ごみを受け入れて、それでたい肥をつくり、農家に供給しますがたい肥工場の名目で、ありとあらゆる重金属なども含んだごみを運び込み、たい肥を作ると偽って産業廃棄物を処理しているのです。
このたい肥工場から出た土を使うと、ペンペン草も生えないそんなひどい土だそうです。その土からは基準以上の重金属が検出されています。
これからはゴミの分別はもっと進むと思います。産業廃棄物も現在では穴を掘った残土も食品工場から出たゴミも重金属もすべていっしょくたに産業廃棄物とされているのですが、これももっと分別する必要があると思います。
家庭用のごみもある地方の都市では二十種類以上にも分別しているところが出てきています。
家庭用ゴミもそのうち有料になるでしょう。
そんな時代の象徴的な意味でも生ごみイーター君にはもっと頑張ってもらいたいと思うのです。 |