夏型結露にご用心!


結露というと冬のものというイメージがあると思います。
ところが、状況は限定していますが夏でも結露がおこる事があるのです。
しかも脅かすわけではないのですが、夏は気温が高いので結露がおこると
ダニ、カビが急速に繁殖してとんでもない状況になります。
革製のかばん、ソファなどはカビで真っ白になり、布製の家具、洋服は
ダニだらけ!
そんなことが実際におこっているのです。

場所は主には、コンクリートの地下、半地下になっている壁や床、
場合によっては北側の壁などです。
コンクリート住宅やマンションの地下などがほとんどです。

木造の場合は、あまり心配はないのですが床下がコンクリートになっている
家が現在は多いので床下はかなり高湿になっているとは思います。

結露は、「暖かく湿った空気が冷やされる」事でおこります。
つまり
夏は高温多湿の空気が大量に外部に存在するわけです。

コンクリートは熱容量が大きいので外気温より低くなる事があります。
特に、
地下に接している壁や床は確実に低くなります。
コンクリートの壁がそのまま剥き出しになっている場合は、その壁で
暖かい湿った空気が冷やされて結露を生じます。

内断熱して石膏ボードなどで覆われている場合は、直接空気が接しないので
比較的安全ですが、外断熱のコンクリートの場合はコンクリートの熱容量が
大きく壁は低温になっているので、やはり結露が生じます。

被害が報告されているのはマンションの地下倉庫や半地下になっている部屋
でコンクリート打ち放しの壁がある部分です。
あるマンションでは地下倉庫に入れていた家具類が全滅してしまったそうです。
また、私の物件でも半地下の家があるのですがやはり結露の報告がありました。

夏型結露の特徴は「換気をすると事態が悪化する」という事です。

一般的には結露防止というと、つい換気を考えてしまいます。ところが夏は
高温多湿の空気は外部に存在するので、換気をするとその空気を呼び込んで
しまう結果になります。前述のマンションでは、わざわざ換気設備を設けた
ために事態が悪化してしまいました。

夏型結露の対策は

  ・ 換気をしない
  ・ 除湿をする
  ・ できれば内断熱で壁を施行する

という3点になります。
前述のマンションや半地下の家も換気を止めて(半地下の部分は窓を開けない)
除湿をすることにより状況は改善しました。
できれば内断熱をするとさらに良くなりますが、内放しコンクリートのデザイン
を生かしたい場合は難しいですね。

コンクリートの住宅は外断熱より内断熱の方がなじむと私は考えていますが、
その一つは以上のような理由です。
コンクリートの熱容量は大きいのでどうしても室温と差が出てしまいます。
(外断熱の場合でも)
それを防ぐためには、コンクリートの壁を蓄熱体として使うという別種の考え
が必要になります。(内断熱の場合は室内空気のみ考えれば良い)

またコンクリートの外断熱は、外壁であるコンクリートに断熱材を施行して
そのさらに外側に外壁をつくらなければならない二重の無駄もでてきます。

(この項は「コンクリートの中性化」につづきます)