1500万の家造り


Nさん一家は転勤で海外に赴任中です。2年後に帰って来た時は新居を建てたいと考え、赴任前に土地を購入されました。
土地は駅に近い高台の造成地で、電線も地中化されている瀟洒な家が並ぶ一角でした。決して広いということはないのですが、そうした事もあってちょっと高めの値段だったようです。
そこで家は1500万円で建てられないかと相談のメールを送ってこられました。


結論からすると、なんとかできそうです。容積率いっぱいに使ったとして延床面積は30坪ほどです。坪50万を切る程度で考えればなんとかなります。
ただそこには若干の条件があります。それは、なるべく単純な方形の総2階建てでプランすること。そして、外構・冷暖房・設計料・税金等は別枠で考えることです。
1500万を切って、別枠部分の費用も少しは出るように・・・これで問題は解決と思っていましたがさらに問題があったのです。それはー


地盤)
土地は東側が3Mほど下がった擁壁のある造成地で盛土もしてありました。Nさんはジオテックで地盤調査をされていてその報告によるとかなり悪いものでした。
当初はベタ基礎でなんとかいけると思っていましたが、構造の友人に相談した所、杭を打って地盤改良しないと傾く危険があるということでした。杭を打つとなると100万弱、費用がかかってしまいます。


2世帯)
Nさん一家はお子さん2人の4人家族ですが、ご主人のご両親も一緒に住むという条件だったのです。そして希望はなるべく分離した世帯にしたいとのことでした。
2世帯住宅はまったく分離するとなると設備費が2倍かかってしまいます。

地盤は杭が必要です。特に擁壁のある造成地は危険です。支持力はあっても長期に渡って圧密沈下を起こす可能性があります。
友人の回答は杭を打って、布基礎にするーでした。そうすれば杭に費用はかかりますがベタ基礎を布基礎に変更するぶんである程度相殺できます。数十万の出費で抑えられる可能性があります。ベタ基礎は重いので杭を打って地盤を改良したあとなら、布基礎のほうが地盤に負担をかけずにすむそうです。

2世帯の条件として水廻りは2セットどうしてもほしいそうです。そこでキッチンは、親世帯はミニキッチンにして2セット設けました。
バスルームと洗面所は大きめのものを、共用として他からなるべく分離して置きました。それでも2階にもほしいということなので3点ユニットを設置するように提案しています。スペースと値段をなるべく抑えられて、最悪、費用的に無理な場合でも、スペースだけ確保してのちのち設置できるようにと考えています。

プランは上が南です。しかし南側には隣家がぎりぎりまでせまっています。
ただ東側は崖、南東の隣家の2階はこちらの1階分の高さなので、特に2階は南東から東にかけてとても眺望がよい景色が広がります。

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